ベルギー在住&フランス・シャンティ事務所 オリジナルの世界観をご提案するフランスアンティークショップDeco Belge

L'anonce

嘘のような本当の話 続編

いつになったら警察から連絡がくるのか
待てど暮らせど音沙汰無しなので、
たぶん、ほぼ事件の全容の目星がついているのかしら?

あるいは、捜査がのんびりしているだけなのかしら?

どちらでも良いのですが、
親友のベルギー人には、私たちが連行されたら、
「Erikoは善良な市民だからと証言してよ^^」

とお願いしたら、

「はい、はい。分かった」
といい加減なお返事。

さて、そんなことよりも、
数日前に帰宅した主人が、話があるから座ってと
神妙な面持ちで、話を切り出しました。

「どうしたの?大事件があった??」

主人 「まぁまぁ座って」

ということで、話を聞くところによりますと、

「例の家の件だけれど、3階部分に高さ100cm以上の大きな黒い金庫があったの覚えている?」

私「え~~~!あの中にあったの?」

主人「話は最後まで聞いて!」

私「早く話してよ」

主人「あの金庫の下敷きになっていたんだって。亡くなっていた人」

??? 金庫の下に人なんて入れませんが?

主人「だから、金庫を運ぼうとして階段から落ちて、頭直撃したらしいよ」

あ~~~神様っているのね。
悪いことしようとするから、そうなるのよ。

ん??まてよ?
あの巨大な金庫、どうしたって4~5人で運ぶのも無理な程に大きなサイズだったのです。

ということは、大人数で運んだところを、
運悪く階段下にいた人の上に落ちたってことだわ。

犯人たちも、大慌てだったことでしょう。

つまり、警察はその複数人が、
家の見学者の中にもいるのでは?と思い、私たち夫婦含めた見学者リストの提出があったわけですが、
犯人の一人が亡くなっているのなら、芋づる式に見つかるのかもしれません。

きっと早々に私たちは除外されたのかしら?

皆様を怖がらせてしまって、ごめんなさいですが、
結局は泥棒が金庫を盗もうとして下敷きになった

というオチでした。

あまりに馬鹿みたいな話ですが、
犯人の内の誰かが、あの家に見学に行って、
立派な金庫があったから盗もうかという流れになったのだと思います。

私なんて、金庫があったことすら忘れていたので、
あれを暗闇の、しかも3階から降ろそうだなんて
大した決断です。

とはいえ、ベルギーの家の見学では、
以前の住人がお住まいだったそのままの状態で見学できることも多く、
先日の家でも、ブロンズの立派なキャンドルスタンドや銅像など、
素敵なものが沢山残されたままでした。

実はこのときに、ご案内の不動産屋と交渉して、
販売して頂けることもあるのですよ^^

家は買わないのに。

お引越ししたばかりですが、
家の見学はアンティークの勉強にもなりますし、
いつどこで、運命の家に出会うかもわかりませんので、
止められない趣味でもあります♪

今の家は、早急に引っ越しせねばならない理由がありましたので。

それに家見学は何よりも、ベルギー人という民族を知る
絶好の機会でもあるのです。

表向きのお顔ではなくて、
裏向きのお顔を知るための。。。

一見クールで、掴みどころのないベルギー人なのですが、
家見学を通して、ベルギー人を私なりに研究しているのでもあります。

これからもずっと私の家見学は続くことでしょう。

☟こちらの家はブルジョワのお宅で、とても気に入ったのですが、
西の空が地平線近くまで見えないのが残念。

→そんな家、あるわけないでしょうと思わるかもしれませんが、
我が家の斜め前の家は、それが叶う家なのです。羨ましすぎ!

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