Vendu Merci^^ 御注文ありがとうございます!
1900年頃 フレンチミニョネット&プレゼンテーションボックス
私のクリニャンクールのお店の顧客だったパリの老舗ドール店店主より、
彼女の伝でウブダシ品が入荷したご連絡を頂きまして手に入れました。
ロマンティックなミニョネット・プレゼンテーションボックス。
実はお譲り頂いたときには、ドイツのミニョネットがオリジナルだったのですが、
お顔がいまいち好みではなく、リクエスト頂いていたお客様と相談させて頂いた上で、
フレンチミニョネットに交換致しました。
ですが、まるで当初からこのセットだったように、
華やかで気品のあるプレゼンテーションボックスに。
ピンク色の小さなトランクは、小花模様の紙リボンや、オルモルの額が留めつけれらた
丁寧な作りで、かちっと留まる留め具も付いています。
トランクを開けますと、裏面にはエクリュ色シルクに、お花のモチーフやレースが縫い留められた
お帽子やマント、マントの裏側にはレース付きのムショワールが2枚。
眠る少女をそっと取り出しますと、
ブラシや香水瓶、パウダーが留めつけれらた板が1枚。
エバンタイユとローブ、お帽子の板が1枚。
更に、ミニョネットのための部屋着一式はガーゼで仕立てられて、
ピンク色の極細リボンがアレンジされています。
傍らにそっと置いたミニョネットに戻りまして、
彼女の下にはピンク色のシルク地のキルティングマットの上に、
ベッドのように寝かしております。
ミニョネットは1890年頃フランスのオールビスクで、
ブルーとノワールの深みのある瞳に、上下ぱっちりのまつげ、
均等のとれた手描きの眉毛に、小ぶりの鼻と形の良い口角のきゅっと上がった唇。
ヘアスタイルは、このタイプのミニョネットのオリジナルウィッグである
くるくるカーリーヘアがヘッドにまとめられていたのですが、
ところどころカットして、巻髪のダウンスタイルにアレンジしてみました。
さりげなく、そして何気ないおくれ毛まで、アレンジしているのです。
(お分かりになりづらいのですが、私にとっては大切な部分でして^^)
かなりきつめのカールですので、新しいママの元では、
カールを伸ばして、もう少しロングヘアにしても素敵だと思います。
そして、手足の長い細身のボディは、
小さなサイズのミニョネットにも関わらず、スタイル抜群で
理想的なスタイル。
裸の状態は、ご注文者さまが、既にご覧頂いておりますので、
こちらに掲載しておりません。
彼女のお召し物が何よりも素晴らしいお仕立てで、お着換えさせるのも、
そぉっと・・・
オフホワイトのシルク地に、ピンク色のシルクリボンと重ねたチュールを
ストライプのようにアレンジ。
着用しますと、Aラインのように裾広がり、
立体裁断のようなパターンで仕立てられた、非常に手の込んだデザインです。
ウエストのバックルまでつけた、細部まで一切手抜きのない
素晴らしいデザインのドレスですが、
時代もののシルクですので、かなり慎重に扱わないと、全て裂けてしまいそうな程に繊細なドレスです。
お色合わせたフェルトとレースのお帽子も、とても可愛いデザイン。
このフレンチミニョネットは、ノワールのブーツのような足元でしたので、
ドレスに合わせて、私がシルクリボンを巻いてみました。
スゥストラックのように・・・
お着換え終わった彼女を見て、
まるで小公女のようだわ・・・と思いましたが如何でしょう?
気品のあるお顔立ちの彼女にぴったりの
素晴らしいプレゼンテーションボックスとなりました。
ちなみにオリジナルのドイツの子は、Deco Belgeサイトでは今後も販売致しません。
(今週、ご紹介するミニョネットではありません)